犬によって好きなもの、嫌いなものは様々ですが、
特に犬はお風呂が嫌いな個体が多いように見受けられます。
その理由はもちろんですが、なぜお風呂嫌いな子が多いのか?
更にはその克服方法にスポットを当てて紹介しています。
なぜお風呂が嫌いな子が多いのか
犬はお風呂嫌いなことが多く、性格によってはお風呂に近づけない子もいるようです。
特に柴犬や紀州犬などの和犬はお風呂というよりも水を怖がる傾向にあります。
普段はおとなしいのにお風呂に入れる時だけ暴れたり無駄吠えをしたり、
毎回骨が折れるという飼い主さんも多いです。
その理由は日本の湿度や天候にありました。
日本は高温多湿で、季節によってはジメジメしています。
そんな気候で育った和犬は本能的に湿気や水分は体力を奪う事を理解しています。
しかし和犬以外は基本的に、体温調整が得意ではありません。
よって水=体温を奪う危険なものと刷り込まれています。
洋犬も種類によっては水に入って狩りをする事もありましたし、
ラブラドールは特に泳ぎがうまく、活発に水に入りたがる個体が多いようです。
とは言っても洋犬でもお風呂や水が嫌いな個体は多くいるので、
育ってきた環境や性格に左右されるといえます。
特に子犬は初体験が連続すると怯えてしまいますし、
チワワのような小さな犬にとってお風呂は全力疾走と同じくらい体力を奪われるそうです。
シャンプーや石鹸で自分の臭いが消えてしまったり、
強すぎる匂いに晒されてしまうので苦痛だと感じたりするケースもあります。
犬にとって臭いは自分を表現する為の個性ですので、
初めてお風呂に入れる場合は、
臭いの少ないシャンプーや石鹸にしてあげるのも飼い主の役目です。
「自分の愛犬はお風呂をどう思っているのか?」「嫌がっているようなら何が出来るのか?」
という点について考えていきましょう。
お風呂場が楽しいものであると認識させる具体的な方法
犬にお風呂場が楽しい場所だと認識させるには、良くも悪くも「初めて」が大切です。
初めてお風呂に入る時に嫌な思いをすると怖がる可能性が高いですし、
反対に初めてのお風呂が楽しいと感じれば上述してきたような苦労をする事はありません。
信頼している飼い主さんと一緒であればある程度怖くても乗り越えられるケースもあるので、
お風呂に入れる時は飼い主さんが一緒についている事がポイントです。
まずお風呂に慣れる事が克服の第一歩になるので、
唐突にお風呂に入れるのではなくお風呂で遊ぶ事から始めて下さい。
お気に入りのおもちゃ・おやつを使いお風呂に慣れてもらえれば、
パニックを起こす可能性が低くなります。
シャワーや水の音が怖いと思う犬もいるので、
バケツや洗面器に水をためてタオルを使い身体を拭く事から始めるのも良いでしょう。
慣れてきたら少しずつお風呂にいる時間を伸ばしてみたり、
水に触れさせて慣らしていくのがベストです。
この時に怖がる素振りやパニックを起こした場合、
無理にお風呂に入れなくても問題ありません。
酷い汚れでなければホットタオルでも十分ですし、
体力の無い老犬などは無理してお風呂にいれると体調を崩す原因になります。
水やお風呂場に慣れてきたら、実際にお風呂に入れてみましょう。
身体を洗う際は優しくマッサージをするようにし、
「大丈夫だよ。」と声掛けするだけで犬が落ち着いてくれます。
犬がお風呂を「楽しい場所」「安心する場所」と思ってくれれば成功です。
まとめ
人間よりもデリケートな犬は本能的に水を怖がってしまう事もあります。
性格や環境にもよりますが一度お風呂を「怖い場所」とインプットされると
それを覆す事は出来ません。
その為お風呂を「楽しい場所」としてインプットしてあげましょう。
まずはお風呂で遊んだりおやつを上手に使ったりして、
お風呂に慣れさせていく事から始めて下さい。