長毛・短毛種どちらも愛くるしいチワワですが、実はフケが多い犬種としても有名です。
そもそもなぜフケが出るのか?
そしてどうすれば予防出来るのかにスポットを当てて紹介しています。
放置していると病気にも繋がるので要注意です。
フケが発生するメカニズムとは?
体調不良や何らかの原因で数日お風呂に入っていないと、
頭皮から白い粒の様なものが落ちてきます。
これはフケと呼ばれていて、古くなった皮膚が剥がれおちたものになります。
人間の場合は頭皮だけで身体からは垢が出ますが、
全身被毛で覆われている犬は全身からフケが出てしまいます。
そもそもフケは古い皮膚が剥がれおちて生じるので、新しい皮膚が出来ている証拠です。
汚い話ですが人間の場合、子供は新陳代謝が良いのですぐにフケが出てしまい、
高齢になり新陳代謝が衰えるとフケや垢が出にくくなります。
犬は人間よりも新陳代謝が良く、
約3週間で古い皮膚から新しい皮膚に生まれ変わるターンオーバーを行います。
フケは一般的に粒状になっていてカサカサと乾燥していますが、
脂っぽく臭いの強い脂性フケも存在します。
後者は病気が潜んでいる可能性があるので注意して下さい。
チワワに関してはフケが多くみられるのですが、これは先天的に肌が乾燥しやすい為です。
長毛種のチワワよりも短毛種に見られるケースがほとんどで、
他にもフレンチブルドッグやミニチュアピンシャーなども乾燥しやすいです。
またシャンプーが合っていない場合、
間違ったシャンプーのやり方である場合もフケが多くなります。
これを気づかずにいると皮膚糸状菌症といって皮膚にカビが感染する病気や、
アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎にかかってしまいます。
脂漏性皮膚炎に関しては脂っぽく臭いが強いフケが特徴です。
簡単にできるフケ対策と予防方法について
最近愛犬のフケが多い。
そんな場合、何か対策出来るのでしょうか?
別の項目でも説明した様に、フケには2種類あり乾燥したフケ・脂っぽいフケに分かれます。
これらは原因の特定が難しく体質から皮膚炎まで様々です。
まず乾燥したフケがよく出る場合は、
ターンオーバーした皮膚をうまく剥がせていないケースもあるので、
毎日こまめにブラッシングをして下さい。
ブラッシングはフケを取るだけでは無く身体のマッサージ、
愛犬とのスキンシップの役割があるのでメリットが多いです。
また犬の精神的なケアにもなるので、出来るだけ毎日やるのがおすすめです。
続いてはシャンプーのすすぎ残しに気をつける事です。
シャンプーが合わないのはもちろんですが、すすぎ残しが多いとフケや皮膚炎に繋がりますし、
犬がシャンプーを舐めてしまう恐れもあるので気をつけて下さい。
入浴後は湿気を残さない様にしっかりと乾燥させ、
室内を十分保湿するのもフケ防止になります。
どうしても改善しないのであればドッグフードやシャンプーが合わない可能性もあります。
稀ですがビタミンA反応性皮膚症といって、
継続的にビタミンAを摂取していく事で改善する症状もあるので、
どうしても改善しない場合は検討してみて下さい。
乾燥予防として犬用無添加化粧水アヴァンスや、犬用アロマスプレーもありますので、
愛犬にストレスをかけない優しいものを使っていくと良いです。
椿油やホホバオイルも天然由来の保湿オイルなので、肌への負担が少なくおすすめです。
まとめ
丸い目と小さな身体が愛くるしいチワワですが、
実は他の犬種に比べると乾燥肌が多くフケが出やすいです。
フケ自体はターンオーバーで生じるので問題はありませんが、
あまりにも多すぎる、脂っぽいものが出ると皮膚炎など病気に繋がるので注意が必要です。
予防の為にはブラッシングやすすぎ残しに気をつける、シャンプーや食事を変えると良いです。