年齢を重ねると体力の低下や足腰の衰えを実感しますね。
それは人だけではなく動物だって同様のこと。
ご自宅に飼ってらっしゃる犬はもうすぐ老犬?
それとももうすでに年をとっていますか?
老犬には老化は勿論の事。体調不良など様々な賞状が身体に現れてきます。
今までと変わらずのシャンプーやボディケアではダメ。
身体へ負担をかけてしまいます。
そこで、負担を軽減するため、素早くかつ安全に入浴させるといった配慮が必要になります。
どのような事をするのか。ここでご紹介したいと思います。
老犬に負担となるのはこんな行為
では注意すべき老犬にとって負担なる行為はどのようなものがあるのか?
確認してみましょう。
立ったままでのシャンプー
年齢を重ねる毎に足腰も弱くなるため、
シャンプー時に立ったまま洗う行為はとても老犬には辛いものです。
ゴシゴシする振動で足元がふらついてしまう可能性もあります。
なるべく寝転がるかせめて座った状態でシャンプーしてあげましょう。
お湯の温度は成犬のときよりもぐっとぬるめに
お湯は湯気が出ない36℃ぐらいの温度で大丈夫です。
ぬるま湯に思われますが犬の体温は37~38℃、しかし体の表面の温度はそれよりも低いため、
人ではぬるく感じるお湯でも寒がることはなく、
むしろ湯気を吸い込むと咳き込みやすくなるため、老犬にはちょうどよい温度なのです。
また皮膚にかゆみがあるとお湯の温度が高い場合、
血行がよくなってかゆみが増すこともあるので、
浴室内は湯気が立ちこめる状態にならないようにしましょう。
シャンプー剤は泡立ちよりも泡切れが大事
ゴシゴシ泡立ったシャンプーを使って洗うととてもきれいになったような気分になりますが、
いざシャンプーを洗い流す時がとても一苦労。
きちんと洗い流さなければいけませんが、
なかなか泡切れせず時間を無駄に使ってしまい老犬にはとても体力を消耗させてしまいます。
使う分だけボトルなどに小分けにし、水で少し薄めておきます。
泡立てないように軽く洗い、洗面器などで溜めておいたお湯でしっかりすすぎましょう。
長湯は禁物。難しい場合は部分ごとに洗う
老犬をお風呂に入れる時にポイントになるのが「汚れをためないこと」です。
月のシャンプーの回数を減らしてしまうと、
身体に付着した汚れを落とすのに時間がかかってしまいます。
結果長湯になってしまい、どっと負担も増。
月の回数は多くなりますが、お尻周り、お腹周り、顔だけ、など、
部分部分の洗う頻度を増やせば負担が分散されますし、時間短縮にもつながります。
正しい入浴方法と頻度を確認
バスタブの中でおすわりや横になった状態にしてあげ、
36から38℃程度のぬるめのお湯で全身を濡らしましょう。(冬場は度合いをみて決めましょう)
そしてマッサージするように洗ってあげます。
マッサージは血行を良し、リラックスさせる効果があるからです。
顔や目の周りは元気な犬でも嫌がる部分なので、
お湯で濡らしたタオルで拭いてあげるだけで大丈夫です。
体全体を洗い終えたら、シャンプーが皮膚に残らないよう、念入りにすすぎます。
シャワーヘッドを体にぴったり密着させれると被毛の根元まで行き届き、
シャンプーをかきだす効果がありますよ。
しっかりすすぎ終わったら、手早くバスタオルで全体を拭いて水分をとり、
ドライヤーで被毛を乾かしてあげてください。
・愛犬に負担をかけないで上手に乾かす方法について(執筆中)
また全体的にシャンプーする頻度は月に1~2回程度です。
汚れが気になるときは蒸しタオルで拭いてあげるだけでも違いますよ。
まとめ
老犬をお風呂に入れるのはとても作業です。
さらに寝たきりになっているとさらに配慮も必要になります。
出来る限り、老犬に負担をかけないように、
素早くお風呂に入れるためにはそれなりの下準備が大切です。
もし、家族に応援を頼めるのであれば二人がかりで入浴させると、
さらに安全にお風呂を早く済ませることができます。
少しでも元気に長生きしてもらえるようにきちんと知識を身につけて、
老犬が気持ちよく入浴出来るようにしておきましょう。